産業ガス業界辞典
Dictionary
産業ガス業界辞典
鳥インフルエンザ防疫用炭酸ガス
【Carbon Dioxide Gas For Bird Flu Prevention】
読み:とりいんふるえんざぼうえきようたんさんがす
鳥インフルエンザの防疫措置に液化炭酸ガスが使用されている。
農林水産省では家禽が鳥インフルエンザの患畜もしくは疑似患畜と判定された場合、所有者は24時間以内に農場内のすべての家禽を屠殺するよう定めている。動物福祉の観点から、麻酔効果があり、鳥が暴れることなく安楽死に近い状態で処分できるとされる炭酸ガスが手段として選ばれることが多い。
具体的には、鳥をペール缶やポリバケツの中に生きたまま詰めて蓋をし、空けた穴から液化炭酸ガスを注入する。内部をいち早くガスで充満させるため、炭酸ガスを液体で取り出せるサイフォン管付き容器が供給されるのが主流だ。
30kg容器1本で処理できるのは500~1000羽で、大規模事例では100本単位の容器が動員されることもある。