医薬品として取り扱われる医療ガスについて、医療機関が保険請求する単価について、市場調査を元にした実勢価格で保険償還していく制度のこと。
医療用酸素については、2001年4月1日より導入された。医療ガスビジネスが一般工業用と異なるところは、薬価の存在がある。薬価とは、国が定めた医療用医薬品の公定価格のこと。保険適用される医薬品は薬価基準に収載、この金額に基づき医療機関は保険組合から治療に関わる報酬を得ている。薬価基準に収載された公定価格の決定方式が告示価格制度となる。
薬価は2年に一回の診療報酬改定のタイミングに合わせて見直しが行われる。その際、参考とされるのが実際の取引価格である。市場調査の結果、実際の取引価格と薬価との乖離が著しい場合、薬価の見直しが行われる。