産業ガス業界辞典

ガスが逆流した場合、迅速かつ自動的に防止する機能を果たす装置。 緊急遮断用としても利用できるスイング式と、主に小口径であるリフト式の２種類に分別できる。 逆流が生じると全設備に多大な影響が及ぶので、ガス供給配管には必ず設置される。

アセチレンなどでガスの燃焼速度がガスの流出速度より早くなった場合、逆流してガスが燃えること。 ボンベからホースを通じてガス供給している際に起こると、ホースやボンベの破損や爆発が起きる危険性がある。 逆火を防ぐため乾式安全器を調整器の前や...続きを読む

分析プロセスで試料を装置まで運ぶための圧力源となるガスのこと、半導体製造プロセスでもプロセスに必要なガスの圧送用に使われる。 不活性の窒素、アルゴン、ヘリウムの他、水素などもキャリアガスとなる。

ガスメーカーが充填メーカーやガスディーラーに対して、発行する取引契約書。

あるユーザーに対して、複数の事業者が液ガス製品を納品する事業形態。 その際、受け例側のCEタンクは、ユーザー所有となる。

プラント定修時やトラブル時に安定供給のために他地域からの横持輸送を掛ける、また、同業他社に応援を求めるなどの製品を手配することを玉繰りと呼んでいる。

空気分離プラントなど高圧ガス設備は、1年に1回定期修理を行い法定の検査を受けなければならない。 その際、プラントは停止してしまうので、産業ガスメーカーはお互いのプラントからガス製品を融通し合っている。これを玉融通という。

装置に損傷などが生じた場合、流入している危険性のあるガスなどが外部に漏れることを防止するもの。 高圧ガス保安法で、可燃性ガスや毒性ガス、液体酸素の貯蔵、およびこれらのガスを充填する5000ℓ以上の容器、タンクローリーには緊急遮断装置の設置...続きを読む

客先から充填所などに返却された後のガスが入っていない容器のこと。

液体ヘリウムや液体窒素の冷熱を利用して超電導マグネット、分析試料などを極低温状態に保つための低温保持槽のこと。 ステンレス板の2層構造で真空引きと断熱材で内部をマイナス180度以下に保つ。