産業ガス業界辞典

プレス機で成形加工されたドライアイスのこと。 30cm角に成形されたブロックドライアイスは、ドライアイス販売店に運ばれ、ユーザーの希望サイズにカットして販売される。

不活性ガスで酸素分を除去したりするように空気の組成をガスを使う事で変化させて品質や歩留まり、安全性の向上を図る用途のこと。この場合の雰囲気は、産業プロセスを実施する際の空気組成のことを指す。 産業ガスはプロセス中の空気組成を変化させること...続きを読む

低温液化ガス貯槽からガスを使用する際、昇温してガス化するための設備機器。

液体ヘリウム、液体窒素などの低温液体ガスを供給するために使われるステンレス製の魔法瓶。

陽電子放出断層撮影と呼ばれる診断技術。がん細胞の増強と深く関与している糖代謝を画像で診断する装置。 PET検査はさまざまな部位のがんの診断に有効で、特に頭頸部がんや、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、肺がん、乳がん、大腸がん、肝臓がんで行われてい...続きを読む

低温物理の研究開発現場において、ボイルオフしたヘリウムガスを再液化するための装置。 低温物理研究では、液体ヘリウムの低温を利用する。 使用後の液体ヘリウムはガスになるが、これをそのままつててしまうともったいないので、回収、液化機で再液化...続きを読む

1984年に設立されたヘリウムメーカー団体。 1998年に日本産業ガス協会に統合された。

ヘリウムを洩れ検知や気密試験のリークガスの使用して検査機器。 パイプなどの被検査対象にヘリウムガスを含むリークガスを流し、外部から漏れがないかセンサ―で検知する。

ヘリウムガスの断熱膨張を利用して、4～10K（約－269℃〜263℃）の極低温領域までの冷却するための装置。 MRI装置の液体ヘリウムの再凝縮や半導体製造装置のクライオポンプ、極低温研究での試料の冷却に使われている。

ペレット（粒状）に加工されたドライアイスのこと。液化炭酸を原料にペレット状に成形するペレタイザーで製造する。 粒状のどらいあいすとなるため、ブロック状のドライアイスに比べ、表面積が大きくなり、保冷庫の隅々まで冷気を行き届かせることができる...続きを読む

外部漏れの可能性のあるハンドル部を完全に遮断するため、伸縮するベローズ（蛇腹）構造をしたバルブのこと。 ベローズが収縮し本体内部を密閉することでガス漏れを防いでいる。

酸素の純度を測るための分析計、かつては医療用酸素の純度分析法として薬局方で指定されていた。 現在は磁気式酸素分析計も認められている。 分析方法は、ガラス製の理化学試験器具を使用したもので手間暇がかかる作業であった。

半導体工場や化学プラントで使用される高圧ガス配管の仕切弁。 90度回転で全開閉できるため操作性に優れる。 流路がパイプと同じ円筒状であるため、他のバルブと比べて絵流体抵抗が極めて少ない。

断熱された状態で気体を膨張させたり圧縮したりした際に温度変化が起きるというジュール・トムソン効果を利用し、機械的に気体を断熱膨張させる装置のこと。 深冷空気分離の空気冷却に欠かせない重要なパーツである。

呼吸不全患者に対して、自宅で酸素吸引させる治療法のこと。健康保険の対象となっている。 患者が在宅で酸素吸引を行えるために酸素濃縮器と呼ばれる小型の酸素発生装置（PSA方式）が使われ、酸素濃縮器のバックアップ用として小型軽量の酸素容器（FR...続きを読む

ガス製造工場からローリー車で運ばれてきた液製品を受入、ボンベやLGCなどの小分け充填する工場のこと。シリンダーガスを製造する工場のことを指す。 酸、窒素、アルゴン、炭酸ガス、溶接用混合ガス（MAGガス）以外にも医療ガス、ヘリウム、レアガス...続きを読む

半導体工場で使用される特殊材料ガスを安全に使用するために特殊材料ガスシリンダーを格納する容器保管庫。ガスキャビネット、シリンダーキャビネット、ボンベボックスなどと呼ばれている。 シリンダー交換時には窒素ガスによるパージ機能ガス漏洩に際して...続きを読む

転倒事故を防ぐため、高圧ガスボンベを安全に使用場所に運ぶための鉄やステンレス製の台車。 移動先で定置させるためのボンベスタンドもある。

高温になると燃えやすいマグネシウム合金インゴットの溶融時には、防燃性の高いガスで溶融窯をシールする必要がある。 従来からこのマグネシウム溶湯のカバーガスには、六フッ化イオウ（SF6）と炭酸ガスの混合ガスが用いられてきた。ただ、SF6は温室...続きを読む

高分子膜が様々な物質に対して選択的透過性を持つことや物質によって透過速度が異なる性質を利用して気体成分の分離を行う技術。 ガス分離では、窒素膜分離や酸素膜分離が工業用として実用化している。 特に窒素膜分離装置は窒素PSAと並び、高圧ガス...続きを読む